運用の全体像
選択制401k(選択制確定拠出年金)では、毎月の掛金を運用することができます。
運用に関わる機関には、
運営管理機関、資金管理機関、運用商品提供機関があります。
運営管理機関とは
運営管理機関は、SBIベネフィットシステムズ株式会社で、
選択制401k導入企業からの委託により、運営管理業務を行う機関です。
主な業務は
❶ 運用商品の情報提供
➋ 掛金や運用に関する情報処理
❸ 記録管理のためのシステム提供
の3点で、選択制401k加入者の資産は一切取り扱いません。
そのため、もし運営管理機関が破綻した場合でも、加入者の年金資産は全額保護され、
他の運営管理機関に引き継がれます。
資産管理機関
資産管理機関は、みずほ信託銀行株式会社で、
主な業務は
❶ 加入者の年金資産の管理
です。
選択制401k導入企業が倒産した際、積み立てた年金資産が差し押さえの対象と
なることを避ける役割があります。
資産管理機関の資産と加入者の資産は明確に分けられているため、
もし、資産管理機関が破綻した場合でも、加入者の年金資産は全額保護され、
他の運営管理機関に引き継がれます。
運用商品提供機関
運用商品提供機関は、各種投資信託会社・銀行です。
主な業務は
❶ 年金資産運用商品(投資信託、定期預金など)の提供
です。
もし、運用商品提供機関が破綻した場合は、投資信託で運用していた場合と
定期預金で運用していた場合で違いがあります。
●投資信託で運用していた場合●
投資信託は信託財産として信託銀行にて管理されているため、
加入者の資産は全額保護されます。
●定期預金で運用していた場合●
元本1,000万円までとその元本にかかる利息分は保護されます。
1,000万円を超えた部分の元本およびその元本にかかる利息は、破綻金融機関の
財産状況により支払われます。
そのため、元本が1,000万円を超えた時点で、超えた分からは別の銀行の定期預金に
変更することをおすすめします。
まとめ
運用に関わる運営管理機関、資金管理機関、運用商品提供機関が破綻した場合でも、
定期預金の運用に気をつけていれば、選択制401k加入者の年金資産は
全額保護されるため、安全に運用することができます。
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